優先順位の付け方が劇的に変わる!目的別フレームワーク4選と具体例・使い方を解説

仕事術

やることが多すぎて、どれから手をつければいいのか分からない。
そんなときに役立つのが「優先順位付けのフレームワーク」です。

正しい順番を決める基準を持っておくと、迷いが減り、時間とエネルギーを大切なことに使えるようになります。

この記事では、目的に合わせて使える4つの代表的なフレームワークを紹介します。
自分に合う方法を見つけて、やるべきことをスッキリ整理しましょう。


なぜ「優先順位の付け方」で迷うのか

多くの人が、毎日たくさんのタスクに追われています。
「全部大事」「どれも急ぎ」と感じてしまい、結局どれも中途半端になってしまうことも。

その原因のひとつは、優先順位を決める“明確な基準”を持っていないことです。
直感や気分で決めると、その場しのぎになり、後で「やっぱりこっちを先にすればよかった」と感じてしまいます。

ただし、何が重要で何が必要かは、人それぞれの価値観や状況によって違います。
大事なのは、他人の基準ではなく、自分の目的に照らして判断することです。
そのときの自分にとっての“優先順位”を、冷静に見つめるための道具が「フレームワーク」です。


優先順位を整理する4つのフレームワーク

① アイゼンハワーマトリクス

アメリカ大統領ドワイト・D・アイゼンハワーが提唱した「緊急度×重要度」で考えるフレームワークです。

タスクを次の4つに分類します。

  • 第1象限:緊急かつ重要(今すぐやる)
  • 第2象限:重要だが緊急でない(計画的にやる)
  • 第3象限:緊急だが重要でない(委任・削減)
  • 第4象限:緊急でも重要でもない(やめる)

具体例:
「明日提出の資料」は第1象限。
「資格の勉強」や「健康のための運動」は第2象限。
「急な連絡対応」は第3象限。
「なんとなくSNSを見る」は第4象限です。

→詳しくはこの記事で解説しています
アイゼンハワーマトリクスとは?緊急度と重要度を判断する5つの質問と使い方


② MoSCoW法(モスクワ法)

MoSCoW法は、プロジェクトの進行やタスク管理に使われる優先順位付けのフレームワークです。
タスクを次の4段階で整理します。

  • Must:絶対に必要なこと
  • Should:できればやりたいこと
  • Could:余裕があればやること
  • Won’t:今回はやらないこと

具体例(副業プロジェクトの場合):
たとえば、ハンドメイド作品のネット販売を始めたいとき——

  • Must:販売ページの作成・写真撮影・発送準備
  • Should:SNSの開設や紹介文の見直し
  • Could:作品紹介ブログの更新・梱包デザインの工夫
  • Won’t:動画PR(今回は手を出さない)

他のプロジェクト例

ジャンルプロジェクト例説明
仕事新製品の企画進行Must=プレゼン資料作成
Should=社内テスト
Could=動画PR
Won’t=海外展開準備
学習資格試験の勉強Must=過去問
Should=模試
Could=勉強会
Won’t=別資格の併願
家事引っ越し準備Must=住所変更・荷造り・ライフライン手続き
Should=不用品の整理・粗大ごみ処分
Could=新居の収納計画を考える
Won’t=引っ越し直前の大掃除(今回は無理せず後回し)

ポイント

このように、「やること」を決めるだけでなく、“やらないこと”を明確にして時間を守るのがMoSCoW法の最大の特徴です。


③ RICE法

RICE法は、複数の選択肢の中からどれを優先すべきかを数値的に判断する方法です。
4つの指標の頭文字を取っています。

  • Reach(リーチ):どのくらいの人・範囲に影響するか
  • Impact(インパクト):どれだけ効果があるか
  • Confidence(確信度):その見込みにどれだけ自信があるか
  • Effort(労力):どのくらいの時間やコストが必要か

RICEスコア = (Reach × Impact × Confidence) ÷ Effort

具体例:職場改善プロジェクトの場合

あなたがチームリーダーで、職場の効率を上げるために次の3つの案を持っているとします。

Reach(影響人数)Impact(効果)Confidence(確信度)Effort(労力)RICEスコア
A:新しいタスク管理ツールを導入10人80%(10×3×0.8) ÷ 3 = 8.0
B:会議時間を半分にするルールを設定10人90%(10×2×0.9) ÷ 2 = 9.0
C:休憩スペースを改善して気分転換を促す10人70%(10×1×0.7) ÷ 1 = 7.0

→ この結果から、「B:会議時間を半分にする」案が最も効果的に実行できると判断できます。

もうひとつの例:副業の案件選び

複数の依頼を抱えているとき、次のように比較できます。

案件ReachImpactConfidenceEffortRICEスコア
A:継続契約のクライアント90%高スコア(優先)
B:新規案件(報酬は高いが未知)50%低スコア(見送り)
C:単発の小案件100%中スコア(余裕があれば対応)

このように、感覚ではなく「影響力・効果・労力」を数値的に比べることで、冷静な判断ができます。

ポイント

  • RICE法は「感情ではなく、影響と労力のバランス」で判断するのに最適。
  • すべてを数値で決めるのではなく、**“あくまで判断の補助”**として使うのがコツ。
  • 時間が足りないときほど、RICEで客観的に優先順位を整理するとミスが減ります。

④ ABC分析

ABC分析は、タスクやモノを重要度で3段階に分けるシンプルな手法です。

  • A:最も重要(全体の成果の80%を生む)
  • B:中程度(やれば成果につながる)
  • C:重要度が低い(余裕があれば行う)

具体例:
「A=仕事・健康」「B=副業・勉強」「C=SNSや買い物」など、自分にとっての価値基準で分けると、
自然と「今やるべきこと」と「後でいいこと」が見えてきます。

具体例①:仕事や副業のタスク整理

区分内容理由
A納期のあるクライアント対応、プレゼン準備成果・信頼に直結する
B新しいスキル習得、副業用の資料整理将来的な成長につながる
Cメールチェック、資料デザインの微調整今すぐでなくても支障がない

→ 「A」を優先することで、仕事全体の進捗が加速しやすくなります。

具体例②:日常生活のタスク整理

区分内容理由
A健康・睡眠・食事の管理生活の土台となる
B家計簿・掃除・家族との予定調整生活を整える
Cネットショッピング、SNS閲覧後回しでも問題ない

→ 生活の中でも「A=自分の健康や基盤」「C=時間の浪費になりがちなこと」と考えると判断がしやすくなります。

ポイント

  • 「A=成果を生む行動」「B=土台を整える行動」「C=あってもなくても困らない行動」と考えるとシンプル。
  • 重要なのは、他人の基準で分けないこと。自分の価値観に沿って分類することです。

目的別にフレームワークを使い分けよう

目的向いているフレームワーク活用例
時間を有効に使いたいアイゼンハワーマトリクスタスクを「緊急×重要」で整理
やることを絞りたいMoSCoW法“やらないこと”を決めて集中
成果を最大化したいRICE法効果と負担のバランスを分析
毎日の行動を整理したいABC分析A・B・Cの3段階で判断

使い方のコツ:

  • 午前の予定を決めるなら「アイゼンハワーマトリクス」
  • 仕事や副業のタスクを整理するなら「MoSCoW法」
  • 効果的な取り組みを選びたいなら「RICE法」
  • 家事や生活習慣を整えるなら「ABC分析」

優先順位付けで失敗しない3つのコツ

  • 完璧を目指さない:優先順位は“今日の自分にとっての最適”でOK。
  • やらないことを決める:時間の使い方は“引き算”で決まる。
  • 目的を意識する:そのタスクは「何のためにやるのか?」を考えるだけで、ブレが減る。

今日からできる実践ステップ

  1. 紙やメモアプリに、今抱えているタスクをすべて書き出す
  2. 自分の状況に合ったフレームワークをひとつ選ぶ
  3. まずは「上位2〜3件」だけ実行してみる

続けるうちに、「自分の中の基準」が少しずつ明確になっていきます。


まとめ|「何が大切か」を決める力を育てよう

優先順位をつけるとは、“限られた時間で最大の価値を出す”ということ。
フレームワークは、そのための「考え方の地図」です。

何が重要で、何が必要かは人によって違います。
だからこそ、自分の価値観を軸に選ぶことが大切です。

まずは気になるフレームワークをひとつ試してみてください。
やることの順番が変わるだけで、1日の満足度が大きく変わります。

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